交通事故後遺障害の種類

そのため、事故後は痛みがなくても病院や接骨院等を受診し、適切な検査や診断を受ける事が重要ですが、もし、後日むちうち症に気づいた場合も、すぐに受診することが大切です。そしてより早い段階で適切な治療を受ける事が最も重要なのです。痛みに一生悩まされることが無いようにするためにも、早めの処置と適切な治療を受ける事が大切です。
交通事故後遺障害は何種類かに分類することができます。
●頸椎捻挫(けいついねんざ)
予期していなかった大きな衝撃が体に与えられることによって起きる症状です。(乗用車での追突事故やスポーツ等)頸椎部分(首)に予期しなかった強い衝撃が与えられることによって、筋・筋肉・軟骨が傷つき痛みが発生します。頸椎は胴体と頭部を結ぶ大切な部分です。そのため、この部分の血管や神経が著しく傷つくと、体が麻痺状態になってしまうおそれがあります。むちうち症の8割を占めるといわれています。
●根症状型
頸椎が微妙に変形してしまったり、頸椎の神経の通り道が狭くなる(圧迫)ことによって鈍痛を伴う症状です。神経が圧迫される状態は末端神経(手・指先)にも支障をきたすため、早急に専門の医療機関での受診が必要です。
●バレ・リュー症状型
バレ・リュー症状型は首・肩・腕などが痛む症状と違い、頭痛を伴う症状です。けた違いの衝撃が加えられることによって、頭部後部の交感神経がダメージを受けます(交感神経=脊髄を通っている神経、昼の行動をつかさどります)そして椎骨動脈の血液低下を発症し、頭痛・めまい・吐き気などを引き起こす症状です。(椎骨動脈=首の左右にある動脈で、脳に栄養を与える役割を持っています)
●脊髄症状型
頸椎の脊柱間を通る脊髄が損傷することによって、知覚異常を引き起こす症状です(知覚異常=下肢のしびれ)。そして、非常に稀な場合でもありますが、膀胱直腸障害を引き起こす可能性もあります(膀胱直腸障害=膀胱・直腸の機能が低下し、排尿・排便などに支障が起こる障害)。
このように交通事故後の後遺障害はおおまかに4種類に分類することができます。もし、むちうち症になってしまった場合、早急に病院で検査してもらい、それぞれの型に適した治療をしなければいけません。適正な治療が早期回復に繋がるのです。